ヒペリオンヒラタクワガタ
Dorcus hyperion
唯一の内歯が基部付近に見られ2つに割れている
分布:インド東北部,ミャンマー北部,中国(雲南省)
特徴:♂の上羽は赤味を帯びる 大顎基部オノ型の内歯が特徴的
和名「オノツキオオクワガタ」
♂の蛹時に見られる渦巻き状の交尾期(ゲニタリア)
♀の上羽には粗い点刻がある。ティティウス・ライヒヒラタ♀と同定困難な為、ブリード個体の入手が望ましい
アルナーチャル産個体群sspは大顎内歯に特徴があるが、小型のヒぺリオンでも稀に見られる
北にアルナーチャル・ブラデージ州
東にカチン州と未調査な地域の為生態も詳しくは解明されていない
オオクワ、ヒラタクワガタとも異なる異形は、特徴的な大顎でオノがその由来
まだまだ謎が多くオオクワガタとヒラタクワガタの中間に位置する不思議なクワガタヒペリオン
名前の由来は、土星の第7衛星ギリシア神話におけるティーターンの一人ヒュペリーオーンから名づけられたとも言われる
魅惑的なクワガタをチャレンジして見てはいいがでしょうか
割り出しはセット後2ヵ月たった頃
10日前に♀を取り出すと卵の割り出しが減る
エノキオオヒラ菌糸との相性が良く、ある程度大きくなった1令での投入が望ましい
1本目 500~1000cc
♂♀の同定が出来たら、♂1000cc♀500cc
2ヵ月毎に交換
マット飼育の場合発酵が浅い物
温度:15~22℃を好む 18℃以下では飼育期間が伸びる
25℃以上では菌糸の劣化も目立ち幼虫が死んでしまう
1~2令を15~18℃位で低温でじっくり育て3令末期に22℃まで温度を上げていくと、スムーズに前蛹になる
高地種の為、高温を嫌い25℃まで上げると蛹化・羽化不全が発生
蛹室を作り前蛹になったら20℃以下の暗く温度変化が少ない場所で管理
羽化時も温度が高いと羽化不全が発生する
羽化後2ヵ月程の休眠後活動を行う
晩秋の羽化個体は越冬休眠後、次の年に活動
気温の高い時期なら羽化後2ヵ月程で後食を開始、後食後1ヵ月程熟成させペアリングを行う
オオクワガタと同じ様に一冬越冬させてからブリードを行うと、産卵失敗率の低下や産卵数増加が見込める